ホームページのサーバー移転・引越しをおこなう際、例えばさくらインターネットからXserverへ、KDDIからロリポップへというように、レンタルサーバー会社が移転元と移転先とで違う場合は、移転に何の支障もありません。
ところがそれとは別で
・古い契約プランから新しい契約プランへ移りたい
・複数の契約を一つの契約にまとめたい
・安いプランに切り替えたい
など、同じレンタルサーバー内での契約変更をしたいケース・要望もあります。この場合も実はホームページの引越しが必要になります。
たとえ今の契約を別の上位プラン或いは下位の安いプランへ変更する場合であっても、申請するだけでは反映は致しません。
WEBサイトはレンタルサーバーのとある区画にデータを入れて、〇〇〇.comなどのドメイン名を設定した時点で全てのプラン・内容などが固定されてしまいます。
それはマンションの部屋を借りる場合と似ています。例えば2LDKの302号室という部屋を借りた人が、もっと広い3LDKを希望したとします。その部屋自体がいきなり3LDKになったりはしないので、別の3LDKの部屋に移る必要がありますよね。
もっと日当たりの良い部屋を希望したとしても、その部屋が日当たり良くなったりはしないので「日当たり良好な別の部屋」に移らないといけないのと同じです。
同じサーバーですが契約プラン別にホームページが入っている場合も同じです。同じ不動産会社が所有する別々のマンションに部屋を借りているのと同じで、一つのマンション(契約プラン)内に入るためには引越しが必要なのと同じことです。
同様に、古い契約で運営しているホームページをもっと費用の安い新しいプランの契約にしたい場合、ホームページはそのまま新プランがそこに適用される訳ではなく、新しいプランとして準備された区画に移る必要があります。
同じレンタルサーバー内では独自ドメインを登録の際に、同じドメインが2つ以上設定されないような制限がされています。
重複ドメイン登録をしようとすると、警告が流れて登録ができません。
同じドメインでの重複設定を見過ごしてしまうと「1ドメイン=1区画」の原則が守られないため、そのドメイン名でどちらの区画のデータを読み込みにいけば良いのかわからなくなるのを防ぐためです。
この状況で移転先でドメインを登録するためには、移転元のドメイン登録を一旦削除する必要があります。これはホームページの表示を一旦解除する事を意味します。
その後すぐに移転先で同じドメイン名を登録するのですが、反映がされるまでに多少時間が掛かる為、移転元のホームページデータがその反映待ちの間、しばらく映らなくなる訳です。
本来サーバー移転は、見え方は全く変わらずサイトは表示させたまま済ませるのがセオリーです。
ですが同じレンタルサーバー間での引越しの場合はそうはいかず、若干映らない時間帯が発生します。
全てのレンタルサーバー会社でそうかどうかを確認した訳ではありませんが、実際に映らない時間帯が発生するレンタルサーバー先がほとんどです。
ちなみに上記の問題はホームページだけでなくドメインメールを利用されていればドメイン解除の時点で同じようにメール送受信ができなくなります。
サーバー内に残っているメールコピーも全て消えてしまいます。
次にドメイン登録をしてメール設定をしてその設定情報をメールソフトに入れて…としている間、メールは不通の状態です。
お客様のホームページがしばらく映らなくても問題がないという事であれば、それほど気にする事ではないのかも知れません。
しかしそうではなくSEO対策でも1位を取っているキーワードがあり、見えなくなっている間に順位に影響が出るかも知れないと心配のお客様、或いはメールが途切れるのはまずいというお客様にとって、これは由々しき問題です。
この問題を完璧にクリアする方法は、2段階に分けて移転させる事です。一旦移転先を全然違う別のところ、例えば1ヶ月だけ別のレンタルサーバーを借りるのです。
そうすればそこに従来の方法でサーバー引っ越しができます。別のレンタルサーバーにサイトやメールが移ったら、その後あらためて本来の契約プランのある移転元のサーバーへもう一度サーバー引っ越しをおこなうのです。
もちろん費用や手間は全て2倍となります。お客様の方でもメールアカウントの設定変更を2回おこなう事になったりとかなり面倒ではありますが、タイムラグを「0」にしたいというお客様はこれがベストです。
上記項目はスライドします。