失敗しないレンタルサーバー選択 サーバー選びのポイント
なるべくなら、選択する前に知りたいレンタルサーバー業者の良し悪し。運よく選ぶ前に情報が入っていれば選択せずに済みますし、逆にメリットのあるレンタルサーバーを選ぶ事が出来ます。しかし時には、選択して運営し始めた後に判明する「マズイ」事、或いは致命的ではないにしろ、「デメリット」と感じられる事などがございます。
仮にそれがお客様のサイトにとって本当に致命的な欠点であれば、その時は迷わずサーバーの移転をおススメします。そのサーバーにホームページを置いていても損をするだけですから、多少費用が掛かっても別サーバーへと引越しをおこなうべきだと考えます。
サーバー移転・引越しについて
それではいくつか過去の経験から弊社なりに判断している注意点をご紹介します。
■超過通信量に対しての追加料金が発生するサーバー
これは特にデメリットという訳ではございませんが、レンタルサーバーの中には料金プランに表示されている料金以外に、通信量というような別の課金形態を用意している所があります。誤解があってはなりませんので、詳しくご説明しましょう。
サーバーには日々膨大な量のアクセスがあり、サーバーは常に同時多数のホームページの表示要求を処理しております。当然ながらサーバーにも限界処理能力がありますので、時には負担が掛かっている場合があるのです。
そこで、毎月一定のホームページの表示処理量(いわゆる通信量)をそれぞれのホームページに設定し、それを超過した通信量を要求されたホームページの管理者に対して、別途料金を申し受けるというものです。
お客様のお仕事の業種により、1年のうちこの月だけは異常に閲覧数が増える、というケースがあると思いますが、上記の様な追加通信量課金制のレンタルサーバーを利用していると、その月はサーバーに負担が掛かっているという事でレンタル料金以外に追加通信量が掛かるという訳です。
そしてほとんどの場合、その追加請求料金は超過金と言うくらいですから高くなっています。
もちろん、そのような追加金を申し受けないレンタルサーバーもございます。追加金を付けてくる業者と付けない業者が存在しているのです。さらに、同じサーバーなら追加金が発生しないサーバーの方が良いと思われるかも知れませんが、必ずしもそうとは限りません。
■なぜ通信量限度のあるレンタルサーバーがあるのか?
追加通信量設定のあるレンタルサーバーは、サーバーに負担が掛かる事もそうですが、同サーバーに存在する別サイトへの影響を考慮しております。レンタルサーバーほとんどの場合が共用サーバーといって、集合住宅のように一つのサーバーに複数のホームページが設置されています。つまり、お客様のホームページへ異常な量のアクセスがある場合、同サーバー内の他サイトを閲覧するお客様に影響が及ぶ恐れがあるのです。
「著しく群を抜くような量の通信量があるのなら、別のサーバー・別の料金プランに移転した方が良いですよ」
という意味合いで設定されている料金なのです。
そのレンタルサーバー内でも料金プランを変更すれば通信量も増大し、定められた通信料を超えないようになるため、課金されないようになります。そういった形でそれぞれの通信規模を持つお客様のサイトに負担が掛からないように配慮されております。
もし、1年のうち何ヶ月かは一定の通信量を超えてしまう、というのであれば他のプランに変更するか、そういった追加通信量課金制を設けていないサーバーへ移転する事をおススメします。
弊社の今までの経験からすると、こういった通信課金制を設けているレンタルサーバーは、サービス・内容ともに、非常に優れている様に思われます。トラブルも少ないですし、安定している傾向にあると考えております。最終的にはしっかり安定したサーバーを取るか、料金を取るか、お客様のご判断になります。
逆に超過金制をつけていない業者はそういった同サーバー内のWEBサイト同士の影響は考慮していないとも言えます。暗黙の了解として、WEBサイトを表示する速度が遅くなったと感じるなら、別プランに変更した方がいいですよ、という促がし方だと思います。
■サポートサービスの品質
これも直接「問題だ」と判断できるものではございませんが、レンタルを開始した後にも様々なトラブルでレンタル業者にTELなどで問い合わせる事があります。その際、なかなかオペレータとつながらない場合や、「平日は5時までで土曜は受け付けない」などの制限があり、その業者によって差があります。
連絡する事がなければいいのですが、レンタルサーバーは常に第3者から何かしらの「攻撃」を受けており、サーバートラブルというのはつきものなのです。トラブルが発生していてホームページが閲覧できないなどの事故にあった時、迅速な応対をしてくれるかどうかは一つの品質として判断できると思います。
言葉遣いや応対などはもちろんレベルが高いに越した事はございませんが、時には「わかりません…」と返してくるオペレータもいるようですので、注意が必要です。
しかし、ちゃんとしたレンタルサーバー業者であれば品質向上には日々努めていますので、しっかりとお客様からの声に耳を傾けながら、改善の努力をしている業者だと判断できればOKだと思います。
■やたらトラブルが発生して、時々ホームページが閲覧できないサーバー
これは大問題です。先ほども申し上げましたが、サーバーはいろいろなウィルスなどの攻撃を受けます。もちろん常に100%完璧というサーバーはないと思いますが、頻繁にウィルス攻撃を受けてサーバーがダウンしているとか、ホームページが観えない事にお客様も業者側も気付いていないなどの痛々しいケースが存在します。
トラブル障害が発生すると、大抵はその状況報告と復旧中というメールが業者から送信されて来ます。そしてどのような結果だったのかの報告と、時にはそのダウン中の時間をレンタル料金に換算して返金する、などのケースで対応している業者もおります。
一般的にレンタル料金が安ければ安いほど、サーバーの通信トラブルは発生しやすいですし、その時のトラブル復旧がおろそかになる傾向にあると思います。
ただ閲覧できないならまだしも、検索エンジン対策を取っているサイトの場合は致命的です。YahooやGoogleの検索サイトの診断ロボットも診断しに来れない訳ですから、ロボット側に「このホームページは訪問できない事があるぞ」と判断されると、順位は確実に落下します。
SEO対策で上位に表示されているWEBサイトを所有されており、最近サーバーの調子が悪くなってきた、そのような場合は迷わずサーバー移行を行うべきだと考えます。
SSL設定済みサイトの引越しについて
