モバイルファーストインデックスとは
現在のSEO順位の基本は、パソコン版のサイト(いわゆる今までの通常のサイト)における順位が軸となっております。その順位がスマホでの検索順位にもおおよそ踏襲されています。今まではこのパソコン版のサイト(以下PCサイト)でキーワード順位が10位以内であったとすれば、仮にモバイル端末向けに整備されたサイト(以下スマホサイト)を設置していなくても、スマホで検索をした際そんなに順位が落ちる事はありません。
これが現在の状況なのですが、これは社会通念として「基本的に一番見るのはPCサイトだから、順位の判断基準はPCサイトだ」という考え方の元に成り立っておりました。ところが今はスマホの普及が急速に広がり、パソコンは持っていないがスマホは持っているという人達まで現れるようになりました。ビジネスシーンはともかく、一般家庭や学生などのネット端末のシェアは大きく逆転し、モバイル端末が占めるようになってきているのです。
そこでそれまでの社会通念「PCサイトが基準」を覆して、これからは「スマホサイトをまずは判断していく事が重要」という考えにシフトしようというのが検索サイト側(Google側)の思想です。
しかしいきなりそうだからと言われても、実質困ってしまうのがサイト運営者です。既にご存知だと思いますが、まだまだスマホサイトを用意していないWEBサイトはたくさんあります。→スマホページ制作で説明している様に、PCサイトを作っておけば、ちょっと小さくて見にくいかも知れませんがとりあえず情報の提供が出来ているからです。なのでいきなりこのモバイルファーストインデックスが導入される訳ではございません。
しかしこれからいつの日か必ず、検索順位の判断基準がスマホサイト側に移ります。
検索で上位を狙おうとする場合、これからはしっかりとしたスマホサイトの制作・設計が重要になってきます。そしてPC版サイトはそのスマホサイトをPC版でも見れるように準備したものになります。PC版サイトだけ別に後から用意したり、部分的に主要なPCのページのみ用意するというような「従来の逆のケース」はあまり考えられませんので、やはりスマホサイトをそのまま見てもらう形になると思われます。
インデックスのされ方が変わる
今まではサイト作成後、Google側のクローラーが内容を把握に来るのはPC版の環境下での事でした。しかしこれがモバイルファーストインデックスが正式採用になると、スマホ版の環境下をまず最初に診断しに来ます。PC版とスマホ版の診断を個別に持つのではなく、スマホ版のインデックス状況を所有するという事になるそうです。