常時SSLによるSEO効果とメリット
常時SSLとは
「SSL」は暗号化通信の事を指します。SSLサーバー証明書を取得してデータのやり取りを暗号化する事により、悪意あるツールなどで情報をフィッシング・盗み見・取得悪用されたりしない様にするセキュリティ対策です。
特にショッピングサイトなどでは個人情報（住所やカード番号）を入力するため、こういったSSL通信によるセキュリティ対策が必須です。さらにサイトの運営者の証明（信頼性向上）にも使わています。
https:で始まるURLになる
WEBサイトのドメイン名、例えばAKI企画ならhttps://www.akiplan.jp/ ですが、冒頭の「http」が「https」となっているのがSSL暗号化設定をしている証です。さらにブラウザのURL欄左端に「鍵」マークがつきます。
現在このSSL通信がされているかどうかが、SEO対策の判定基準の一つに盛り込まれています。お問い合わせページなど情報入力・通信をする部分的な設定ではなく、サイト全体への設定が望ましいとされています。
WEBサイトは運営と同時にSSL化が必須とされる様になりました。暗号化が必須な訳ですから、SSL化されていない方がデメリットになります。
SSL化がSEOの評価を受ける理由
セキュリティ対策意思の向上
ネット通信の高速化・複雑化・高機能化が進み、無線端末の復旧も進んだ事からセキュリティリスクが大きく懸念される環境になった事が挙げられます。
ノートPCなどWi-Fi通信が必要な場合であれば「なりすまし」の防止や「Cookie-セッションID」などの保護が非常に重要な課題になってきます。
そういった進化するセキュリティリスク・ネット犯罪リスクから「ユーザーを守れるサイトかどうか」「ユーザーが安心して閲覧できるサイトかどうか」に一つのSEO的な価値を設け、「そうでないサイト」と検索順位を争ったときに1ポイント有利にすべき、という考え方に基づいています。
SSL推奨から10年
常時SSL化をおこなうことで、SEO的に評価をつけると発表があったのは2014年の頃の事で、現在はほとんどのWEBサイトでSSL化は進んでいます。
この10年の間に、フィッシング詐欺・なりすまし詐欺・情報漏えいリスクへの対策意識が進んだ証と言えるでしょう。
今のところは、明らかにSSL対応していないサイトの順位が落ちているという報告は無い様です。
基本は無料のSSLを使う
本来SSLは有料
本来SSL化をする場合は、レンタルサーバー契約とは別に「SSL契約」をする必要があり、取得設定費・維持費が掛かります。
企業認証やドメイン認証など、SSLの認証にもパターンやグレードがありますが、これらにはレンタルサーバーの利用料よりも高額な料金が掛かります。
SSLの実施が「SEO対策に有効」になったという事で、これほどわかりやすくSEOに費用が発生するパターンは初めてだと思います。
Let's Encrypt
そこで一般的には「Let's Encrypt」という無料のSSLサーバー証明書を使う事がほとんどです。初期費用・月額ともに一切費用がかからず、無料で常時SSLを導入できます。
Let’s Encryptは以前からありましたが、証明書の取得に関する手続きが初心者には難しい事、常時SSLに対応したレンタルサーバーでないと使えないなどの点から使い勝手はあまり良くありませんでした。しかし今はすぐに発行できる機能をレンタルサーバー側が有しています。
今ではほとんどのレンタルサーバーで、このLet's Encryptの導入に対応しています。管理画面で基本的な情報を入力するだけで簡単に取得できるようになっています。
常時SSL化で注意する事
一番は自身のサイトのURL（アドレス）が変わってしまう事です。http://www.akiplan.jp/ が、https://www.akiplan.jp/ になるのですから、たとえ一文字「s」がついただけであってもアドレスが違う事は間違いありません。
SSL暗号化を実施する際は、元のURLからきちんとリダイレクトする様に設定をしておく事。そしてhttpのままのリソースが混在しない様に（混合コンテンツ）対応しておく必要があります。
このあたりが自身で難しい様なら、業者に頼んでしっかりやってもらう必要がありますね。
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